まだ少し待っててね

20歳の次男が2017年4月に自死しました

8ヶ月間

次男は去年の8月に退職してから、

長男が勤める会社の違う支店で、バイトをしていた


バイトは月に16日しか出勤出来ない決まりで、

働きたい前日に連絡すればいい事になっている


比較的、自由のきくシフトなので、

今の次男には、ゆっくりできてちょうどいいかな?と思っていた


今年の4月8日頃、

「貯金がある程度貯まったから、1ヶ月ほどバイトを休もうかと思って…」と言ってきた


ちょうど私の彼氏が教習所に行き始めたばかりだったので、

「休みの間に車の免許、一緒に通ったら?」と答えた


今になるとその時に「免許は要らないよ~」と次男が拒んだのは、逝ってしまう事を考え始めたからだったのかな…と思ってしまう


次男は休みの間、たまに秋葉原などに出掛けていたが、

家にいる事も多かった


買い出しの手伝いに来て、荷物を持ってくれたり、

私の実家や特養に入っている母の様子を、一緒に見に行ったりした


私が運転する車の助手席で、

「やっぱりもう少しお金を貯めて

大学に進学しようかな」

「SEってどうなんだろう?」

「同じ作業を淡々とこなす仕事も嫌いじゃないから、工場勤務でもいいかなと思うんだけど」

色々と考えている話をしてきた


次男のバイトは、社員にもなれるが、

体力を使う仕事だから、年を取ると辛くなる


いつまでもバイトでは、だめだろうと悩んでいたのかもしれないし、

将来への不安があったのかもしれない


長女は、IT系の会社勤めをしている

ちょうどその頃に、取引先の会社の社長に

「SEが欲しいから弟くんを紹介してくれないか?

高卒でも仕事してくれれば構わないからね」と言われたそうだ

長女は、弟の仕事や将来を心配して

「話だけでも聞いてきなよ」と言った


次男は学歴を気にしていた

そして自分に出来るかどうか…

もし出来なかったら、姉に迷惑を掛ける事になるかも…と考えていたのか、その話を断った




「お茶の水で、ギターを買ってきたから教えて~」

と頼む次男

私の彼氏はバンドでギターを弾いていた



長女のエレキを借りてきて、

彼氏が次男にコードを教える




次男は、よくボルダリングに行っていた

長女が撮った動画を私が切り取った



この何日か後に、いきなり居なくなるなんて、思いもしなかった