まだ少し待っててね

20歳の次男が2017年4月に自死しました

言霊恐怖症

私は数年前、前職の会社で嘘の口実で休みを貰った事がある


「母が肺炎になった為、〇日はお休み下さい」

「彼氏の両親が東北から出てくる為、〇日はお休み下さい」


母は2週間後に本当に肺炎になり、

彼氏の両親も、私が休みを貰った1週間後、急に来る事になり驚いた


今迄も不思議と、その様な事が何回もある


何気なく「〇〇だったりして」などと口にすれば、本当になるから怖い



“30漕いだら譲る"

これが私が通っていた幼稚園のブランコルールだった


並んで順番を待っていると、

私の前の男の子は、いつまで経っても降りようとしない


頭に来た私は、その子に

「先生が教室に戻りなさいって言ってるよ」と嘘をついた


男の子が降りたブランコに乗り、私が数える間に、

その子は園庭のみんなに「教室に戻って」と言い回っていた


園庭には誰も居なくなり、私は青ざめた

誰も居なくなるなんて…


先生は「あれ?何故みんな教室にいるの?

これから集合かける所だったのに…

でもまあ、ちょうど良かったわ

紙芝居始めるわよ」と言った


私は、ほっとして、

でも犯人探しされたら怒られるかもしれないと

ドキドキしていた


口に出した事は本当になっていくんだ…と、

初めて思った出来事だった



次男のLINEの表紙を見た時に、

これを口に出して家族の誰かに伝えたら、絶対にだめな気がした


「さいなら」??


次男は帰らないつもり…?そんな訳ない

見なかった事にしようと思った