まだ少し待っててね

20歳の次男が2017年4月に自死しました

捜索願い

次男は高校卒業後、エコキュートなどの

取付作業の会社に就職した


免許を取得してなかった為、

毎日の通勤は電車を乗り継いでいく


作業現場は殆ど遠方で、始発で事務所に行き、作業員数人で車で現場に向かい、事務所に戻った後に終電で帰ることが多かった


終電が無くなると、次男から電話があり、事務所まで車で迎えに行くことが数回


休みは不定休

自宅から1時間掛けて事務所に行くと、「今日は休みでいいよ」と帰される事が数回


昨年の夏、次男が仕事から帰宅した時に、

「スマホを落としたら画面が割れて電話が動かなくなった」と見せられ、私は「次の休みに買いに行かないとね」と答えた


次の日の夜、

次男は夜0時を過ぎても帰宅せず、

壊れているスマホに掛けても、出られない事が分かっていたので、連絡をしなかった


更に次の日の朝、

次男の会社の所長が「次男くんが出勤してこないのだが…」と自宅に来た


驚いた私は「昨日の夜は帰ってこなかったので、終電が間に合わず、事務所の近くにでも泊まったのでは?」と答えた


「いや、昨日から出勤して来なくて…

何回も電話しているのに出なくて…」


「スマホは一昨日の現場で壊れたから、こちらから連絡する事ができないので、帰宅したら連絡します」と伝えた


次男の部屋を確認すると、キャンプ道具一色が無くなっている


捜索願いを出すことにした