まだ少し待っててね

20歳の次男が2017年4月に自死しました

粘土細工

納屋の整理で、次男の思い出箱にしまってあった
クレイアニメの“ニャッキ!"のキーホルダーを見つけた


「くいっく、くいっく」
言いながら、芋虫の真似して移動する次男が、とても可愛かった



プチプチ・アニメ Knyacki No02 「サラダ」



粘土が得意で、幼稚園の先生は、いつも褒めてくれた
「なんでも作れて上手なんですよ」
ニャッキを作り、アニメの様に動かして遊ぶ事もあった
こだわりの強い次男は、細かい所まで納得がいくまで作り続ける


どうやって作ったのか、土団子も固くて、まん丸で艶もあり、
今でもそのまま残っている


小学校にあがると、担任の先生は、
図工の時間内で終わらないのが困ると言っていた

大学を卒業したばかりだと言っていた若い女の先生で、

少し物言いがキツい感じだった

「学校は時間毎に動くので、輪を乱すような真似されると、皆に迷惑が掛かるんです
家の方で、ちゃんと言い聞かせて下さい」
「すみません、少しこだわりが強い子なんです」
謝る私を、次男は不思議そうに見ていた


「次男くん、上手に作りたいのはわかるけど、
学校では図工の時間内でしか、粘土は触っちゃいけないんだよ
いっぱい時間かけたい時は、お家で作ろうね」
「うん、わかった」
返事をした次男は、少し寂しそうだった


小さな頃から、ものづくりが好きな子供だった
「編物教えて~」と言われ、かぎ針編みと棒編みを教えた
一緒に折紙を折ったり、あやとりをした
畑を借りて野菜を育て、家でお菓子を作り、パンを焼いた
レゴで色々と組み立てた

レゴはお城を買っても、お城を作るのは1度だけで、
完成すると壊し、すぐに違う物を作り始めた

「建築士になりたい」と、工業高校を選び、建築科に進み、
部活では燃費の良い車を作っていた


公園で拾った松ぼっくり2つ(幼稚園)
沖縄で作ったシーサーと、拾った貝(小学2年)
カブスカウトのスキーで拾った長い松ぼっくり(小学3年)
沖縄で拾ったサンゴ(小学4年)

「あげる~」と、次男が私にプレゼントしてくれた物だ


次男の友達が送ってくれたスクショ
去年の私の誕生日に、次男がグループラインでしたトーク
毎年、ケーキを買ってきてくれたり、お祝いしてくれた


また来年も、次男のくれるケーキ、食べたいな…