最後の場所
お骨になった次男を宿に連れて帰った後、
また警察署に向かった
次男の最後の場所を、案内してくれる事になってたからだ
警察のワゴン車に乗ると、
刑事は「ここから近いですから」と、また言った
車で片道40分くらいだったと思う
私は後ろの席の窓から、花びらが散っていく桜を眺めていた
何故、次男は逝ってしまったのだろう…
検案書には29日頃(推定)と書かれていたが、
たぶん前日の夜21時過ぎだと思っている
あの日あの時間は、猫たちの様子も変だったし、
私達も、おかしかった
次男が最後にネットで「おやすみ」と書き込んだのは、
28日の20:50過ぎだった
その日の次男は、14時頃から、ネット上で何回も独り言を呟いていた
きっと寂しかったんだ…
「辛い…」
そうあったが、何が辛いのか特に書かれていない
28日の昼前に、近所の薬局でドリエル等を買い、
一旦、家に戻り、迷っていたのではないか…
そして14時過ぎに決心をし、それから山に向かったのではないか…
本当のところは、次男に聞いてみないとわからない
私が逝く時に、次男がお迎えに来たら、聞いてみよう…
などと考えている間に、車は山道を進み、そこに着いた
こんな所にテントを張って…
街灯が無い真っ暗な夜に、ヘッドライトの灯りだけで、
一体どんな気持ちで山道を歩いて登ったんだろう
少しも家族の事を考えずに、逝ってしまったのか
ご飯も前日に秋葉原で食べた物が最後だったんだろう
同室のお兄ちゃんが、このところ風邪で暫く体調不良だったから、
次男の体調も優れなかったんじゃないのか…
麓から1時間ほど登った、この場所にしたのは、
次男の妥協ではないかな…と、なんとなく思った
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