まだ少し待っててね

20歳の次男が2017年4月に自死しました

高尾山

山登りをした事が無かった長女は、

8月に次男やボルダリング仲間と、富士山に登る約束をしていた

GWは、その予行練習の為に、秩父で登山する予定を入れていた

次男の事で、長女の埋まっていたGWの予定は全てキャンセルになった


富士山の山小屋の予約は、次男の分も入れてあった

「夏の富士山どうしよう…こんな事になったし、登るの辞めようかな」

「もう山なんて見たくもないし、聞きたくもないんだよね」

長女は悩んでいた


長男は友達4人と、高尾山に登る約束をしていた

「俺は行くよ、弟のリュックを一緒に連れてってやるんだ」

5月半ば、長男は高尾山に行った

帰りの車で、友達が居眠り運転をしたらしい

反対車線に飛び出てぶつけ、車は凹んだが、

怪我は誰もしなかったという


私は「もう、そういうのやめてよね~」言いながら、

たぶん次男が守ってくれたのかな…と思った


長男は次男に怒っているから、殆どお線香をあげないが、

弟の為に、高尾山のお土産を買ってきた

次男の事が大好きだった猫は、お骨にお尻を向けている

「次男くんの目が覚める様に、臭~いおならかけちゃえば?」

猫に言った


すると、考えていた長女は

「やっぱり富士山登るよ、弟も連れて行く」と言った

「秩父の予行練習に行けなかったんだから、長女ちゃんも高尾山行けば?

あそこなら毎年、紅葉見に行くのに登ってるけど楽勝だよ」

私がそう言うと、長女は友達と高尾山の約束をして、

富士山の山小屋は1人分キャンセルを入れ、

mont-bellに登山靴を買いに行った



この子は、動物番組や動画を凝視する

自分に似た猫を見て、猫パンチ猫パンチ