体調不良
去年の秋、私は体調を崩して2ヶ月間、出血が止まらなくなった
貧血が酷くなり、仕事中に腕をあげようと思っても、
自分の体ではない様な重さで、あがらない
フラフラして歩くのも辛かった
この辺の産婦人科を知らない私に、職場の人が紹介してくれた
医者は「この量の出血が続いてるとなると、癌かもしれないな」と言った
貧血と子宮頸癌と子宮体癌の検査をした
結果は1週間後だからと、薬を処方される事もなく帰された
次の週、検査結果に頸癌も体癌もなく、貧血だと診断された
貧血が酷いから止血して貰おうと、婦人科を受診したのだから、
診て貰う前から、そんな結果は知っていた
出血の原因は、わからなかった
その婦人科で、プラノバールとフェロミアを10日分だけ処方されたが、
飲みきっても貧血は治っていない
この病院は私と合わないな…と思い、少し遠いが、前に通っていた婦人科に戻ることにした
処方されたピルは3ヶ月分、貧血の薬は2ヶ月分、飲み終わる頃には随分とよくなった
貧血が治りかけた頃に、ぎっくり腰になった
重い物を持った訳でもないのに、いきなり腰に電気が走った
寝返りをする度に悶絶をする1週間
ボルタレンとコルセットと湿布で凌いだ
腰が治る頃、今度は肘が痛み始めた
整形外科で「この痛みはテニス肘ですね、
痺れは続くならMRIに入って脳の検査をした方がいいかもしれないね」
と診断された
立て続けに体調不良を起こす私に、次男は
「病院代、全部俺が払うから、大きな病院で検査してくれよ」と言った
「大丈夫だよ~」私が答えると、
「心配だからさ」と返ってきた
次男が逝ってしまう少し前、
「最近、体調はどう?」と、私に聞いてきた
「うん、少し調子良くなってきたかな」私が言うと
「よかった~」と次男は言った
あの時、私が「まだ全然だめみたい…」
そう答えていれば、私を心配していた次男は、
死を選ぶ事は無かったんだろうか
「心配だからさ」
耳に次男の声が貼り付いていて、こだまする
イクスピアリが出来たばかりの頃、よく連れて行った
映画を観たり、買物したり、ご飯食べたり…
次男は、雷が鳴ったりするジャングルの様なレストランがお気に入りで、
行く度に「ここがいい」と、何回も食事をした
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