過去の私①
私が幼稚園の時、両親が離婚した
本当の父親は、ろくでもない男だった
会社の金を使い込み、祖父(母方)が返済した
勝手に祖父を保証人にし、借金を繰り返しては、
その度に祖父が肩代わりしてあげたらしい
私が父で覚えているのは、いつも母を怒鳴り、殴っていた事と、
殴った後には、必ず自傷行為をするという事だけだった
仕事もせず、暴力をふるう、酒乱でギャンブル好き
絵に書いた様な甲斐性無しだ
母は、父が作った借金の返済と生活の為に、クラブ勤めをしていた
祖父は「水商売をさせる為に、中学から私学に通わせた訳じゃない
大学まで行かせたのに…こっちに帰ってこい」と怒っていた
5歳の時、寝ている私を夜中に起こし、母が言った
「今度から(私)だけ、お爺ちゃんの所に住むんだよ」
「お母さんと離れるのやだよ」私は泣いた
「嫌なら、お父さんの所か、大きいお婆ちゃん(父方の祖母)の所に行ってもらうからね」
それにしても、うちの母は本当に酷い事が言える人だ
私は、祖父(母方)との生活を選び、迎えに来てくれた叔母(母の妹)夫婦と一緒に、新幹線に乗った
弟は母の元に残し、私は幼稚園をいきなり辞める事になった
年長の時の運動会、この少し後に転園となった
私は小さな頃から、叔母(母の妹)が大好きだった
結婚式の時には、遠くに行ってしまう気がして、この後に泣いてしまった
この叔父(母の妹の夫)は、先週、病気で亡くなった
叔父は巨人が大好きで、祖父はアンチ巨人だった
祖父の家の居間で野球を観ていて、巨人が勝っていると、
叔父は、大きな声を出して喜んだ
祖父はTVを消した
「何するんだよ~いいとこなのに」叔父が言うと、
「うるさい、俺のTVだ」祖父が答える
子供だった私は“大人なのに大人気ないな"
と、思って笑いながら見ていた
従兄弟2人が、飼猫に水を掛けて遊んでいた時には、
叔父は2人の襟を掴んで風呂に放り込み、シャワーを掛けて怒っていた
驚いた私は、叔母を呼びに言った
叔父は女の子を欲しがっていた
小さな頃、よく肩車をして貰ったり、釣りにも連れて行ってくれた
専業主婦で、普通の生活をしている優しい叔母は、お菓子が手作りだし、
幼稚園の送迎をして貰える従兄弟が羨ましかった
私が小学3年生の時、
「〇〇ちゃん(母の妹)の子供に産まれれば良かった」
そう言うと、母は凄くヒステリーを起こし、泣き叫んだ
「〇〇ちゃんの子供になればいいじゃない‼」
なりたかったよ、本当に…
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