21歳
次男の21回目の誕生日である今日は、いつも通り、ケーキと蝋燭を準備する
12月は、誕生日とサンタさんからのプレゼントで、
大きなLEGOを2個も貰えるから、次男がご機嫌な月だった
この写真から10年目の誕生日を、
次男と迎えられないなんて、考えた事もなかった
洋品店をしていた、私の祖父(母方)は
「孫には全員、俺が鞄をやる」
そう言って、私もランドセルと中学の通学鞄を貰った
母も祖父の真似をして、うちの子供達全員に、ランドセルをくれた
私も孫が出来たら…と思っていた
「子供達が4人ずつ子供を作ったら16人だから、
ランドセル送るのも大変だ~」
そう言っていたのに、次男は居なくなってしまった
お線香をあげてから、次男が中学卒業の時にくれた手紙を読む
母さんへ
この年まで育ててくれて、本当にありがとうございます
勉強をあんまりしないで、本当にごめんなさい
テストの時に良い点取れなくて、本当にごめんなさい
心配ばかりかけて、本当にごめんなさい
迷惑ばかりかけて、本当にごめんなさい
どうしようもない人間だけど、これから頑張るので、
引き続きよろしくお願いします
次男は“ごめんなさい"ばかり言っている
確かに勉強は、あまりしなかったけれど、
私は「宿題やったの?」程度で「勉強しなさい」とは言わなかった
“心配ばかり~迷惑ばかり~"というのは、
小さな頃、すぐ居なくなって探すのが大変だった事かな?
“どうしようもない人間"なんかじゃない
私の自慢の子供だった
“引き続きよろしく"
そう言ってるのに、嘘ばっか…
何故、何も言わずに逝ってしまったんだろう
納屋を片付けていた時、思い出箱に見つけた小さな子供の手紙には、
名前が書かれていなかった
“ぼく"と言っているから、長男か次男からの手紙だ
おかあさんへ
おかあさん赤ちゃんのころからありがとう
うんでくれてありがとう
今ぼくは字もかけるようになったし
けいさんもできるようになったよ
たくさんでき(?)できるようになりました
おかあさんがそだててくれたおかげです
おかあさんほんとにありがとう
“ありがとう"ばかり言っている文面から、
これは次男かな?と思ったが、
長女も“ありがとう"ばかり言っているから
子供の手紙って、こんな物なのかな?と思った
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