母の溺愛⑥
「お母さんを殴ったら、痣が出来たから」
父(養父)が私にわざわざ報告したのは、何日か後に、
祖父(父方)の17回忌があったからだろう
痣を見れば私にバレる…と考えたからじゃないかと思った
母の担当をしている社会福祉士から、
「お母様の顔に痣があるんです、お父様から暴力を受けている様なんです」
と、連絡があった
「父から聞いています」
「お父様も交えて話し合いをしたいので、こちらに来て下さい」
「特養を申し込み、入所出来るまでは、ショートステイを繰り返していくと、
お父様も楽になるかと思うのですが…」
と、社会福祉士はアドバイスをしてくれた
父が、それを拒んでいたのは、家のローンを2人の年金で払っていたからだった
母を特養に入れれば、入所代を取られ、ローンが払えなくなる
だから母を手元に置いていた
私の仕事中に、電話をしてきた父は、
「明日から入院する事になったから、お母さんの面倒をそっちで見てくれ」と、言った
「いきなり無理だよ、私も仕事があるんだし」と答えると、
「明日、入院しないと、俺は死ぬんだよ」とキレた
結局、母をショートステイに頼み、父は入院した
母は「家に帰る」と、脱走して柵をよじ登り、落下して複雑骨折をした
私は、父の病院と母の病院、両親が飼っている犬猫の世話や、
入院中の洗濯をする為に、片道2時間半の実家まで通った
父は透析になり、母は退院後、特養に入所する事になった
金銭的に困った父は、弟に連絡をしたが、
「金の事なら(私)に言え」と突っぱねられたそうだ
熱海の後楽園ホテル
母は、熱海が好きだった
大体ここか、ニューフジヤホテル、金城館に泊まっていたが、
私は、遊園地がある後楽園ホテルが1番嬉しかった
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