まだ少し待っててね

20歳の次男が2017年4月に自死しました

子供の詩


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次女が産まれて間もない頃、新聞に載っていた子供の詩を書いた女の子は、
次女と同じ名前(ひらがなで少し珍しい名前)だった




あいにきたよ


おねえちゃんはね
「おさきにしつれい」
っていちばんにでていったよ
つぎに おにいちゃんが
「じゃあね。さいごにこいよ」
って いなくなったよ
おかあさんのおなかのなかは
すごくひろくなったけど
あんまりしずかでさみしくて
(次女の名前)も いそいで
みんなにあいにきたよ




元々、私は「子供は3人産もう」と考えていて、
出産は次女で終わりのつもりだったので、この詩は、うちみたいだと思った
「うちと同じ順番で産まれて、名前も同じなんて、凄い偶然だな」
新聞を切り抜き、次女のアルバムの最初のページに貼った


年が明けて少し経つと、次男を妊娠した
次女と産まれた次男の年の差は、1年と21日
新聞の詩とは違って、次女が私のお腹から出た時には、
次男が私のお腹の中で待機していた



次男が逝ってしまった直後、私は混乱していた
あの時に次男を産まなければ、こんなに悲しい思いはしなかったのに…
と、酷いことを考えたりもした


でも、やっぱり、私の子供に産まれてくれて良かった
思い返すと大変な事もあったけれど、色々と楽しいことの方が多かった



「次男くん、うちに来てくれてありがとうね」




次女は本当に次男と顔が似ている
顔が小さな所も、顔のパーツも、体が細い所も…

年子なので、幼稚園から中学校まで9年間、
一緒に通い、中学では部活も同じだった
口には出さないが、兄弟の中で1番、悲しんでいるのは、次女かもしれない

桜チップ

うちは、表玄関と裏口と出入り口が2ヶ所ある

夫と娘2人は、表玄関を主に使い、息子2人は裏口を利用していた


裏口はビルトインの駐車場になっていて、

私の車と長男の原付バイク、次男の自転車が止めてある


裏口のドアの向かいには、私達の寝室がある

表玄関よりも裏口から出た方が、長男が借りている駐車場までの距離が、

少しだけ近いが、去年の春から長男は、寝ぼけた私が

「次男が帰ってきた」と思わない様に、裏口からの出入りをやめた


毎日、私の通勤や子供達の送迎、日頃の買い物に乗っていた車に、

今では週に2~3回しか乗らなくなった


車の隣には、次男がたこ焼き屋でバイトを始めてから、

最初の給料で買ったマウンテンバイクが止めてある

そして次男が愛用していた燻製器と、桜チップや炭が置いてある


チーズや鶏ささみの燻製を「ビールのつまみに食べて~」と、

よく私達に作ってくれていた

冷凍庫には、次男が買った鶏ささみが、今も冷凍されたままだ


去年の春まで、ここに居たはずの次男は、勝手に消えてしまった


玄関の靴箱の上には、高校の先生が持ってきてくれた次男の写真が飾ってある

私は仕事に行く時、次男の頬を撫でながら「行ってきます」と、言う

いつも次男は、表情を変えず

「行ってらっしゃい」と答えてはくれない



白黒猫のトイレの仕方は変だ


うんこハイで尻尾が2倍の太さになる


いつも興奮する白黒猫

ソラマチ

最近、外出していなかったので、

「たまには歩こうか」と、木曜日に夫に誘われた


厩橋を渡ったのは2年半ぶり


ヨーカドーの駐車場に車を止めて歩くことにした


夫が来たがっていた、クローバー橋

川では鴨が泳いでいた


住吉駅の隣にあった店の、深川めしと刺身のランチを候補にあげて、

他の店も見てみようと商店街を1周して戻ると、

もう深川めし屋のランチは売切れ終了となっていた


錦糸町の駅の方に向かっていくとある、

天ぷら屋も木曜日が定休だったので、駅近の定食屋に入った


刺身定食800円

安いのにボリューミーだし、美味しい

サラダは食べ放題と言われた



錦糸町は、夫が東北から上京して、専門学校に通っていた場所だ

「駅の反対口に降りたことある?」

と、夫に聞かれた

「錦糸町には、車でしか来たことがないんだ

それもアウトレットに数回、子供服を買いに来ただけだよ」

と、答えると

「じゃあ、行ってみようか」

久しぶりに歩いた錦糸町に、夫は驚いていた

昔は、もっとディープな街並みだったらしい

通っていた学校も移転している様だった


「スカイツリーに行ったことが無い」と、夫が言うので、

歩いて行くことにした


ソラマチに入り、抹茶ラテを頼んだ

夫が、バイトの店員に「この店、川越にもある?」と聞くと、

中から店長らしき人が出てきて

「川越にもありますよ、ソラマチ店は12月にオープンしたばかりなんですよ」

と、答えていた

「前にも来たなって思ったんだよね」

夫が言うまで、私は忘れていたが、

そういえば、夫と長女と3人で川越を歩いた時に、抹茶ラテで並んだな…と思い出した


外で座って飲むと、風が出てきて寒かった


「もう帰ろうか」


クローバー橋まで戻ると、夕焼けが綺麗だった



ヨーカドーで牛乳や入浴剤などを買い、駐車5時間分は無料になった

nanakoカードをレジで提示すれば、6時間無料になるのに、出すのを忘れていた


「砂町銀座で天ぷらを食べて帰ろうか?」

私は、この商店街を初めて歩いた

狭い割に、自転車が多い

まだ6時なのにシャッターが閉まった店ばかりで、人通りが少なかった

端まで歩いたが、店も少ないので諦めて車に戻ることにした


駐車料金は600円

「nanako出せば200円だったのにね」

私が言うと、夫は残念がった


結局、帰りに夢庵に寄って天ぷらを食べた

子供達には、弁当を持ち帰った



私の足の裏に、水膨れが出来ていた

たまには歩かないと駄目だな…

そう思いながら、風呂に入った